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都市農業

このところの好天によりぐんぐん植物が成長しています。それに伴って農作業もおしおしで焦りながら必死に作業しています(笑)現在は大阪府富田林市の圃場にてミニトマトを作っているのですが、周辺には住宅地や高校や商店などが隣接しており、農作業していると近所のおっちゃんやおばちゃんが声を掛けてくれたり、ギャラリーとなり見学されたりしています。トラクターでも動かすもんなら、おじさんたちがわいわいとなんやかんや集まってきます。まさに都市農業だなあと思います。もちろん広大な農地が拡がる地方の方が農業はしやすいでしょうし、より効率的だと思います。都市部では堆肥の匂いや、農薬散布に気を使いますし、農地も狭く効率も悪くなりがちです。

 

しかし、僕は新規就農するにあたり都市農業をしたいと思い、大阪府内にこだわりました。それは、都市農業に無限の可能性を感じたからです。大阪には約800万人の人がいて、たくさんの企業、商店、独特の文化があります。それらと農業をかけあわせることで、旧来の「作って売る」だけではない新しい農業のカタチができるのではないかと考えたからです。例えば農家がお客様のお宅に訪問してお庭に畑を作ること。大阪都市部の人は新鮮な採りたて野菜に飢えています。トマトやトウモロコシやオクラなど、完熟の採りたての美味しさをもっと知って欲しいと思いますし、植物を育てる楽しさを感じて欲しいと思います。お子さんの教育にもいいですよね。また、畑をマンション、ビル、飲食店の植栽としてディスプレイしたらどうでしょう。日々忙しく働く営業マンやOLさんにとって、里山の記憶を思い出させる癒しの場を提供できるのではないでしょうか?畑仕事をしているだけで、こんなにも人々が興味を持って集まってくれる。みんなどこかで畑や植物に惹かれているんじゃないかと思うんです。

 

僕の構想はまだまだ具体化できていませんが、一歩一歩着実に農家として成長していきながらチャンスを掴んでいきたいと思っています。ちなみに最もわくわくする妄想は、天王寺のてんしば内にトマトのソバージュ栽培でアーチを作り、子供たちや犬が、その中で遊びながら完熟のトマトを食べている光景です(笑)いつの日か実現したいな(^^♪