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経営としての農業

久しぶりにブログを書きます。この秋冬、農業経営として思うような結果がでずに考えを深めていました。

そんな中、とある農園主さんからかつて言われたことのある言葉が体感としてわかってきました。

その言葉とは、

 

『100点満点の作物を少量つくるより、70点の作物を大量につくることが農業経営としては重要だ』

 

独立してから、ひたすら高品質な作物をつくる努力をし、それを高単価で売ることに精力を注いできたのですが、なかなか満足のいく売り上げに達しなかった現実があります。確かにめっちゃ美味しいトマトができた時は、作り手として最高の気分になりましたし、お客様も喜んでくれました。このままこの方向に突き進んでいけば、きっと農家としての未来は明るいと思っていたのが今年の夏のことです。

 

しかし、めっちゃうまいトマトをつくることと引き換えに収量を抑えていたのです。まあ、僕の技術が未熟だからというのもあるのでしょうが、一般的には高濃度のトマトのためには実の数を減らす必要があると言われています。

これは僕の性格だと思うんですが、実はめっちゃ負けず嫌いでしてね(笑)トマトの味で勝ちたかったんです。大阪のあるトマト大農家をギャフンと言わせたかったんですね(^^♪まあ、ぶっちゃけ僕の中の孤独な闘いは最高に楽しかったです!でも、もう終戦です。満足しました。おかげで栽培技術に関しては一定の自信と自分なりのシステムができたように思います。

 

さて、これからどうしていくか?

次は経営者として勝っていきたいと考えます。そこで農園主から教わった言葉です。

『100点満点の作物を少量つくるより、70点の作物を大量につくることが農業経営としては重要だ』

今、来年度の作付け計画を作成していますが、僕の農園のストロングポイントはズバリ果菜類です。

トマト、きゅうり、イチジク。これだけに集中します。そして収量を倍にします。そうすると、人手も必要だし、販売先の開拓も必要でしょうし、より効率的にしていかなければなりません。来年度は経営者としての挑戦になりそうです!

 

ちなみに、画像はこの冬に初めて取り組んでいるイタリアントマト(ロッソナポリタン)のソバージュ栽培です。実はあまりうまくいってませんが、こと収量に関しては可能性のある栽培方法です。今回の反省を生かして来夏爆発させる予定です。

 

とまあ、こんな感じで文章に落としてみると思考が整理されて妙にすっきりしてきました。

新規就農者はこんなことを考えているんだ、ってことを少しでも理解していただければ幸いです!

最後まで読んでいただきありがとうございました。今後もポツポツと更新していきますのでよろしくお願いいたします<m(__)m>